So-net無料ブログ作成
検索選択
前の10件 | -

厭離穢土欣求浄土 [この国のカタチ××]

 姉に死なれ、真冬に一人残された妹さんはどんな気持ちでその最期を迎えたのだろうか。さぞや苦しく、つらかったに違いない。

40代姉妹死亡:「生活苦しい」区役所に3回相談 札幌---毎日jp
 札幌市白石区のマンションで知的障害のある妹(40)と姉(42)とみられる遺体が見つかった問題で、この姉は約1年半前から3回にわたり区役所に生活相談に訪れ、生活保護申請の意向をみせていたことが、市役所への取材で分かった。姉は自身の仕事や妹の世話をしてくれる施設も探していたようで、その最中に急死し、連鎖的に悲劇が起きたとみられる。

 札幌市保護指導課によると、姉は10年6月、11年4月、同6月の計3回、区役所を訪れ「生活が苦しい」と訴えた。2人の収入は中程度の知的障害がある妹の障害年金だけだったとみられる。昨年6月、姉は「今度、生活保護の関係書類を持ってくる」と言って必要な書類を聞いて帰ったが、その後は相談がなかった。

 福祉の現場は慢性的に人手不足と聞いているので、恐らくは気になっていながらもこの女性に手を差し伸べる余力がなかったのだろうとは思う。だが、このような事例が繰り返し報道されるたび、それでもなお、「なぜ?」と問わずにはいられない。なぜなら、誰にも救いの手を差し伸べてもらえずに野垂れ死にするのが明日の自分かもしれないし、明後日の自分の子や孫かもしれないのだ、これが日本の必然である以上は。少なくとも、年老いた身で重い障害を抱える子供を介護している方は、他人事とは思えず強い不安に駆られているに違いない。

 世の中には、人間は隙あらば生活保護を不正受給しようとする生き物であるという人間観をお持ちの方もいるようだが、生活保護を受けるにはかなりの心理的障壁がある。その証拠にこの姉も、電気やガスを止められてしまうような状態でありながら、結局正式に申請することはなかったのだ(もちろん、一部で言われているように、申請しようとしたが「隠れ北九州方式」の犠牲になった可能性は否定できない)。それを思えば、3度も区役所を訪れて「今度書類を持ってくる」と言ったのは相当追い詰められていたであろうことが容易に想像できるし、そのまま姿を見せなくなったというのは、状況が好転したからではなく、悪化したか、生きることを諦めた可能性が高いことも充分想定すべきところであろう。人はなかなか他人を頼れないものだ。そして、勇気を振り絞って声を上げたにもかかわらず、期待した助けが得られなかったとき、その絶望は果てしなく深い。

 これが商売であれば、3度も店を訪れて、購入意欲も有りそうだった顧客を、その後来なくなったからといってそのままで済ましたりするだろうか。最初の訪問で連絡先を訊いておき、来訪が無くなったら勧誘の電話をかけたりするところだろう。恐らく「人手不足」の四文字で片づけられるのだろうが、なぜこんな状態が放置されているのかをはっきりさせないと、仮に消費税が10%になろうが15%になろうが事態は変わるまい。

 ちなみに、一般的に、料金未納が続いたときに最初に切られる公共サービスが電話、次に電気で、最後の最後に水道だといわれる。水を絶たれると生存に直結するからだが、死に直結しかねないという点において、冬の北海道でガスや電気を止めるのも全く同レベルであろう。伊達や酔狂で滞納できるものではない。にもかかわらず、関係機関に連絡するなど福祉的アプローチを取らず、事務的機械的にその供給を止めたガス会社や電気事業者も、規則で認められていようと、鬼畜のそしりは免れまい。

 それとも、日本人は、天変地異に遭った者しか救わないのだろうか。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

生命あっての物種 [この国のカタチ××]

ピーチ、250円航空券販売でネット大炎上!絶対乗らない!---zakzak
 鳴り物入りのキャンペーンだったが、肝心のネット経由の販売がとんでもないことに。同社のフェイスブックには次のようなコメントが踊った。

 「(午前)10時から挑戦したけど、『お手続きしております。少々お待ち下さい』で4時間…気が付いたら、(午後)3時過ぎてた…はぁ」

 「ネットで三時間全然取れなかった!システムが悪いのでは」

 こうしたコメントがある一方、「15時30分過ぎてやっと遅いながらも表示されるようになりましたね。しかも250円席、まだ残っている」と書き込む向きも。購入希望者の大混乱ぶりが分かる。

 システムに対する不満が同社に向けられ、「この価格(片道250円)の10倍払うから先ずシステムに金使うてくれや!」「ここまで貧弱な予約システムとは。フラッシュ使いまくりなデザインとかよりまともな予約システムにして欲しいな」と、ごもっともな意見が寄せられていた。

 「貧すれば鈍する」と言うが、懐具合がさみしいと判断力も低下するのだろうか。日本の航空運賃は割高だと言われるが、旅客機という乗り物にひとつでも手違いがあると何百人もの生命を一瞬で失いかねないことはかのJAL123便の例を挙げるまでもなく明らかであろうのに、新千歳-関空や関空-福岡が250円なんていう「航空券などよく買う気になれるものだ。

 もちろん、全席250円のはずもないし、その便の実売り上げをもとに飛行機を飛ばしているわけでは無かろうから、250円の席がある便だからといってそのまま安全コストが切り下げられているとは限らない。だが、考えてみるがいい。こんなキャンペーンをやれば、フェルミ推定など使わなくとも、一体どれだけオーダーのアクセスがあるかぐらいは簡単にはじき出せそうなものである。「2日間で約30万人がアクセスした」(毎日)というのに、全くそれに対応できるだけの準備を怠っていたわけだ。当然、コストを考えてのことだろう。こんな航空会社が、何万分の一や何十万分の一の確率のリスクにきちんと向き合っているとは到底思えない。

 さすがにみんなもそこまで馬鹿では無かろうから、キャンペーンが終わって普通の価格設定になったらこの航空会社を使わなくなるのかもしれないが、こんな危なっかしい会社である、最初の便だから事故はない、などとどうして断言できるだろうか。

 100円ショップ商品を筆頭に、一見従来の、ディスカウントではない商品と同等品質に見える商品が珍重される風潮が強まっている。低額商品は、簡単にいえば「コストダウン」の成果に違いないが、その「コスト」が何のために支払われていたものかぐらいは考えてみた方がいい。極端な話、人命もカネに換算してしまえば、おそらく5千万から1億円ぐらいのものだろう。仮に1人ぐらいは死者が出るリスクがあったとしても、トータルで1億円以上売り上げる事ができるなら短期的にはビジネスとして成立するのである。そこまで自覚していなかっただろうが、そう考えたと言っても過言ではないのが、「焼肉酒家えびす」の例ではないか。あそこの社長はエキセントリックな記者応対をして一躍悪役認定されてしまったが、常識で考えて、ユッケがあんな低価格で提供できるわけがないのだ。亡くなった人や重い後遺症を負った人には申し訳ないが、そういう判断力がわれわれにも必要だし、たとえマスメディアで好意的に取り上げられていようと、怪しいものには手を出さないこと、それが結局われわれの周りに「危険物」を近づけない最良の方法である。

 安いものには裏があるのだ。手を出すからには、その覚悟が必要だろう。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

沖縄なんて力ずくでイチコロよ、という声が聞こえる [この国のカタチ××]

 前沖縄防衛局長の「犯す前に、犯しますよと言いますか?」という「発言」が沖縄の人々を激しく傷つけたのは、その発言がただの妄言や暴言ではなく、なぜ日本政府は何ら痛痒を感じることなく沖縄を土足で踏みにじることができるのかの答を、これ以上ないほど的確に表していたからだ。沖縄の言い分など聞く必要はない、力ずくで何とでもなる、これが単に田中聡前局長の個人的な考えではなく、防衛局で綿々と受け継がれてきたからこそ、自身が与えた傷に塩を擦りこむような行いができるのであろう。ひょっとしたら、前局長の発言のどこが問題だったのか、少なくとも防衛省は理解していなかったのかもしれない。

未明の評価書搬入、「姑息」と憤る移設反対派---読売
 「これから書類を届けたい」。防衛省沖縄防衛局から県庁の警備員室に連絡が入ったのは、夜が明けきらない午前4時前。約10分後、複数のワゴン車に分乗した防衛局職員が到着し、評価書が入った段ボール箱計16個を、警備員室に次々と運び込んだ。車内には、不適切発言で更迭された前局長の後任として今月着任した真部朗局長の姿もあった。

 居合わせた反対派の山城博治・沖縄平和運動センター事務局長が、防衛局職員らに激しく抗議する一幕も。山城事務局長は「未明に書類を運び込むとは、信じられない。(県外移設を求める)県や県民の思いを無視する行為で決して許されない」と声を荒らげた。

 午前4時前という常軌を逸した時間に、判断権限を一切持たない警備員に連絡して、環境影響評価書の入った段ボールを警備員室に置いていくという行為は、自分たちの心ない発言で相手を傷つけたという自覚がわずかでもあれば決してできない行いだろう。いや、仮に罪の意識など微塵もなくとも、辺野古移設に対して地元の反発が強まっている中、相手の思いを尊重しようという思いがあれば、このようなことにはなるまい。女性の思いなどお構いなしに力づくで思いを遂げようとする性暴力男とやり口が全く同じではないか。

 ただし、口を出すだけの立場の分際で批判するのは心苦しいが、反対運動を率いている人々にも言いたいことがある。政府や防衛省のこういうやり口はこれまで何度も繰り返されてきたわけで(防衛局の「闇討ち」過去にも---沖縄タイムス)、今回の「暴挙」は想定内だったはずだ。もちろん、反対運動をする人とて超人ではないので、夜は寝なきゃならないし飯も食べなきゃならないが、提出を許した後でいかに批判しようと、その点では後の祭りである。政府の愚劣さを批判する材料などもう有り余っているわけで、是非や正邪より既成事実がモノを言ってきた過去の実績があるからこそ、このような振る舞いが繰り返されるのだ。厳しいとは思うが、本当に辺野古移設を跳ね返したければ、わずかな隙も見せるべきではない。

nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

面白くない恋人 [思うこと]

 昔から空気を読まない人間だったせいか、よく嫌がらせも受けた。

 明らかな嫌がらせならまだ対応のしようもあるのだが、困るのが、悪趣味な冗談という奴で、腹を立てると「シャレのわからん奴だな」と馬鹿にされ、そのままにすると不愉快な気分に苛まれる。こういう悪ふざけをしかけられるのも、取り巻きがいるとか、力関係が上の者の特権だろう。

白い恋人:「面白い恋人」笑えない 石屋製菓、販売差し止め求め吉本興業提訴---毎日
 北海道を代表する土産菓子「白い恋人」を製造・販売する石屋製菓(札幌市西区、島田俊平社長)が28日、吉本興業と子会社など3社に、類似商品の販売差し止めと廃棄を求めて札幌地裁に提訴した。吉本興業の子会社が発売した土産菓子「面白い恋人」に商品名や包装をまねされ、ブランドを侵害されたとしている。島田社長は「いくら何でも悪のりしている。こういうことがまかり通るなんてびっくりした。全然面白くない」と憤った。

 一部では、シャレなのに目くじら立てて、石屋製菓はなんて狭量なんだと思っている人もいるようだが、昨年8月、この「面白い恋人」の商標登録が特許庁に求められなかった時点で、吉本興業は商標権の侵害の可能性を充分認識していたはずである。にもかかわらず販売を行い、それどころか販路を拡大したのは、「シャレ」で済ませられると踏んでのことに違いない。
弊社は、吉本興業なりの「笑い」と「ユーモア」が詰まった商品を数多く世に送りだし、これを手にしたお客様、その商品を贈ってもらった方全てに、小さな笑いと笑顔を持ってもらい、心を明るくしてもらいたい、それを、一つの地方から日本全国に広げていきたいという思いを持って商品開発に取り組んでまいりました。

「面白い恋人」には、このような弊社の思いが詰まっております。

「面白い恋人」は、お陰様で関西を中心に少しずつ知名度を獲得し、お客様方からは予想外のご好評をいただいておりますが、この度の報道には率直な驚きをもっております。

 これは、吉本興業の公式サイトで見つけた今回の件についての声明文の一節である。吉本シンパの人には素直に受け入れられるのかもしれないが、自分には、悪意をぶつけておきながら「シャレだよ、シャレ!」と嘯くいじめっ子の姿が透けて見える。

 「これを手にしたお客様、その商品を贈ってもらった方全てに、小さな笑いと笑顔を持ってもらい、心を明るくしてもらいたい」という「弊社の思い」とやらは、北海道という田舎の菓子メーカーの誇りよりも優先するものか。誰かを傷つけることで笑いを取る、まさに吉本の笑いの本質を見た気がする。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

橋下を褒め殺せ [この国のカタチ××]

 自分の野望達成のため知事を勝手に辞めて、じゃまな大阪市長を蹴おとそうなんてまともじゃないと思うけど、さすが大阪、それでも橋下が優位に選挙戦を進めているらしい。

大阪ダブル選 橋下徹それでも「圧勝」の異常選挙---日刊ゲンダイ
 橋下徹(42)VS.平松邦夫(62)の一騎打ちになった27日投票の大阪市長選。当初は「大接戦」が予想されたが、早くも「橋下圧勝」の見方が強まっている。ダブルスコアの声まであがる始末だ。
 基礎票では、現職の平松市長が圧倒している。大阪市の有権者は213万人。投票率を40%とすると当選ラインは43万票。「民、自、共」の3党から支持を受けた平松陣営の基礎票は、民主25万、自民20万、共産11万――と56万票ある。ところが、平松陣営は完全に戦略を見誤ったという。

 橋下の政策は正気の沙汰ではないが、彼はおそらく至って正気である。そして、恐るべき戦略家である。にもかかわらず、彼に対抗する勢力は彼のエキセントリックな言動に気を取られ、こんな奴が支持されるはずはないと高をくくっているとしか思えない。だが、彼を支持する人々はすでに既成政党に嫌気がさして正気を失っている人々なのだ。まともな論理で対抗できるはずがない。

 週刊誌による橋下叩きも絶妙なタイミングだった。もとより、父親の出自をもとに批判するなど(もちろんそれ以外にも批判されるべき問題はあったのだが)、必ずしも橋下個人の責任とは言えないことを前面に押し立てた結果、批判者への不信感と橋下への同情を高める結果となった。

 そして、全既成政党相乗りの平松支持である。もちろんそれには合理的な理由があり、政党の立場を超えさせるほど橋下が危険な存在だからにほかならないが、橋下の支持基盤は「既得権者」への恨み・妬みであることを考えると非常に作戦が稚拙であった。特に、共産党まで独自の候補者を立てることを辞めただけでなく、積極的に平松支持を打ち出したからたまらない。せっかく橋下に不安を感じていたはずの大阪市民や府民が、一気に橋下支持に回帰してしまった。「赤旗」が平松支持を訴えれば訴えるだけ、彼が共産党擁立の「泡沫候補」のように見え、彼の支持率がおちる音が聞こえてくる思いがする。

 橋下のエネルギー源は、役所や既成勢力が結託して既得権にしがみついているという神話である。だから、その神話を掘り崩すには、そのように見える振る舞いをしてはならない。橋下に不安を感じているメディアは今すぐ批判を止めねばならない。橋下を攻撃するのではなく、粛々と自分の政策を訴える。橋下をまえに大同団結したいところをぐっとこらえ、本来平松氏と相容れない立場の者はせいぜい自主投票ぐらいに留め、批判を招く隙を与えないこと。相手の揚げ足を取ってのし上がってきた彼の男に勝つには、それしかないのだ。だが、もう手遅れだろう。

 さようなら大阪。名古屋と一緒に堕ちるところまで堕ちるがいい。心配しなくてもいいよ。北海道知事はもっとしたたかな隠れ新自由主義者だから、明日は我が身さ。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

民主党の悪業績を記憶せよ [この国のカタチ××]

派遣法改正案 骨抜き修正は禍根残す---中日新聞・社説
 懸案だった労働者派遣法改正案が大幅に修正され今国会で成立する可能性が強まった。社会問題化した“派遣切り”再現を防ぐ規制策が骨抜きになりかねない。労働者保護の原点に立ち戻るべきだ。

 二年前の政権交代を機に民主、社民、国民新三党の合意でまとまった労働者派遣法改正案は、ねじれ国会の影響でずっと継続審議となっていた。民主党はこのほど自民、公明両党と改正案の修正で合意した。

 主な修正内容は、現行改正案で原則禁止とした「登録型派遣」と「製造業派遣」の規定を削除するほか、偽装請負など違法派遣があった場合、派遣先企業が労働者に直接雇用を申し込んだとみなす「みなし雇用制度」の導入を、三年後に延期するとしている。

 また短期(日雇い)派遣の禁止では、期間を二カ月以内から一カ月以内に緩和する。

 一方、派遣会社に対しては派遣料金と派遣労働者の賃金との差額の比率(マージン率)を明らかにすることなど、情報公開の義務付けを残すことになった。

 修正内容には驚くばかりだ。これでは現行案が目指す派遣労働者の処遇改善は到底困難だ。


 これまでたびたび民主党に対する悪罵を繰り返してきたが、さすがにこれには自分も「驚くばかりだ」。「改正」すべき部分を取り下げて、仮にその法案が成立したとして何の意味があるのか。野田政権には二枚舌外交という重大問題があるが、国内問題においても従来の民主党の政策を一方的に取り下げる暴挙を繰り返している。選挙までまだ間があるから、悪政するなら今のうち、というところだろうが、そうはさせないようぜひこの所業を記録し、記憶にとどめておきたい。

 なお、連合の古賀会長は、記者会見で、「法案を成立させるため、修正はやむをえない」という考えを示したそうだ(連合 派遣法修正やむをえず---NHK)。連合の直接の利害関係者からすれば、派遣労働者の待遇改善に興味などないのかもしれないが、そのような姿勢が正規と非正規の労働者間に大きな溝と対立構造を作り出し、結局は労働者の結集を妨げていることになる。日本の労働者の地位向上を妨げているのは、必ずしも雇用者側ばかりではあるまい。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

だってしょうがないじゃない [この国のカタチ××]

教育長も万策尽きる…不祥事続きの静岡県教員---読売
 静岡県立科学技術高校(静岡市)の教諭の男が女子生徒への強制わいせつ容疑で逮捕されるなど、教員の不祥事が相次いでいる問題を受け、県教委は20日、静岡市葵区の静岡高校で臨時校長会を開いた。
 安倍徹教育長は「私としても万策尽きた」と対策の難しさに言及しながら、「学校内で連帯感を持った人間関係を作ってほしい」などと呼び掛けた。

 「万策尽きた」と言いたくなる状況に追い込まれた教育長に同情しないわけでもないが、「万策」の方向性が違うのではないか。

 「校長や教頭による講話や外部講師による研修、グループ研修や事例研修などの不祥事対策を行っている」ということだが、少なくとも、わいせつ事件を引き起こす多くは「確信犯」であり、講話や研修でどうなるものでもあるまい。そもそも、学校の教員になる時点で、最初からそういう動機の者が一定程度含まれるのは避けられまいし、よほどの馬鹿でなければそんな本音は隠すだろうから、面接等で見抜くのは困難だ。

 不祥事の続発は名誉なことではないし、手をこまねいているというのも立場上許されないのだろうが、学校とはそういう場である、というリアリズム思考を持たないで教育行政は務まらないのではないだろうか。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

なんでそうなるの [この国のカタチ××]

 「木を見て森を見ず」、と言うべきか、いや、敢えて森は見ないふりをしているのだろうか。

 延滞「許しません」奨学金返還訴訟が多発---北海道新聞・10月20日付夕刊
 大学生や専門学校生に無利息や低利で奨学金を貸与している独立行政法人日本学生支援機構(旧日本育英会)が、奨学金返還をめぐり、返済が滞った学生側を相手取って裁判を起こすケースが増えている。2010年度は全国で過去最多を記録。道内でも増加傾向にある。背景には、景気低迷で奨学金を利用する学生が増える中、卒業後に安定した収入を得にくくなっている状況があるとみられている。

 そもそも奨学金とは何のためにあるのか。言うまでもなく、学資に不安のある学生に学業を受ける権利を保障するためであって、金を貸すのは目的ではない。学業を終えた後で安定した収入が得られる職に就けるのが当たり前の時代であれば、返済させるのも有りかもしれないが、「貸与」なのは絶対条件ではなく、特に今のようにこれだけ就職難やワーキングプアが問題になっているときに、その返済にこだわるのは制度の本来の趣旨に反しよう。

 ところが、学生「支援」機構は、そのような背景を十分に理解しながら、返済すらままならない学生を「支援」する手立てを講じるどころか、「延滞『許しません』」とばかりに訴訟を起こすケースが増えているという。

 札幌市内で母(55)と2人で暮らす団体臨時職員の女性(25)は専門学校時代に約220万円を借り、卒業後初めの1年は手取り13万円の給料から毎月1万5千円ずつ、母に半額を負担してもらい返済したが、母の失業をきっかけに滞納。今年8月、残額の一括返済を求めて、提訴された。

 母子家庭という時点で、かなり経済的に苦しい状況が想像できるが、それでも母が失業するまでは少しずつでも返済していただけでも立派である。母が失業して、彼女の手取り13万円で2人で生きていくとなれば、返済の余裕がないのも至極当然だろう。

 しかし、この道新の記事はこう結んでいる。
 一方、機構側のある代理人は「借りたお金を返すかは最終的には本人のモラルの問題。努力すれば少しずつでも返せるのに返そうとしない不誠実な奨学生も多い」と厳しい見方を示している。


 確かに、そういう不心得者もいるだろう。だが、今問題になっているのはそういう次元だろうか。日本の教育に対する公費支出が異常に少ないことは夙に有名である。そんな中、個人の所得が低下して生活が困窮した場合、教育の機会均等を保障するために返済の猶予などの措置を取るべきところだというのに、訴訟を起こすとはどういうことか。

 時代劇のお約束で、凶作にもかかわらず、私腹を肥やすために例年通りの年貢を強要する悪代官などが登場するが、彼らはまだ自分たちが「悪」であると自覚があるだけ救いがある(「おぬしも悪よのう」というのは、自分も悪だという自覚がある者の台詞である)。しかし、救済策を講じようとしない政府はもちろん、上記のような発言をしたという機構の代理人も、それを得意げに引用して記事を結んだ道新の記者も、自分が悪だという自覚はないどころか、正義の代表と思っていることだろう。

 一般論として、借りた物を返さないのは犯罪である。だが、本来貸与ではなく支給であってもいいものを、低利とはいえ時利息まで付けて貸しておいて、それなりに事情がある者にまで居丈高に返済を迫るのは、本当に正義だろうか。そういう想像力すら持ちえない記者が書いている記事を読み続けることに、最近は苦痛を覚えるようになってきた。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

絶対に負けられない戦いに勝利する方法 [この国のカタチ××]

 大相撲が一時(いや、今もか?)八百長問題で揺れたのは、多くの人にはすべてガチンコだと思われていたからである。もしこれがプロレスなら、「八百長だ!」と叫んだところで、何を今更と一笑に付されることであろう。そもそもあれはそういうものを承知の上で楽しむべきものなのだから。

女川と泊でも「やらせ」 5電力の7件認定---東京
 国主催の原発関連シンポジウムなどで、経済産業省原子力安全・保安院が「やらせ」質問を依頼していた問題で、同省の第三者調査委員会(委員長・大泉隆史弁護士)は三十日、これまでに判明していた中部、四国、九州の三電力三件に加え、北海道電力泊原発と東北電力女川原発でも計四回のやらせがあったとする最終報告を枝野幸男経産相に提出した。やらせ認定は、これで五電力七件となった。

 本来「やらせ」があり得まじき行為なら、一部の不心得者の行為にとどまるはずで、こんな風に発覚しただけで「五電力七件」にもなるはずがない。ということは、原発に関する公聴会やシンポは、大相撲ではなくプロレスであったというべきであろう。そう考えれば、当事者の多くに「罪の意識」がないのもうなずけるというものだ。

 力道山がシャープ兄弟に負けるということは興行的にあり得ないことで、それと同様、民意の如何に関わらず政府や自治体にとって都合の良い結論があらかじめ決まっている場面において、そうなるよう仕込むことは、善悪は別にして、日本においては当然の義務とも言える行為である。問題はそこではなくて、今更ながら怒って見せているわれわれのイノセンスを装った無責任さにある。少なくとも、「やらせ」を仕込んだ側は、当然の義務を果たしただけだと思っているのだから、この後も、しっぽを捕まれないように巧妙に「やらせ」を仕込み続けるに違いない。われわれは、そういうものと心得た上で、「だから地域住民の理解を得た」という結論を認めないようにするべきである。そうすれば、こんな「やらせ」などたちどころになくなることであろう。もっとも、住民の意見表明の場が減って、よりコントロールしやすい間接民主制の比重が高まるだけかもしれないが。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

終わりの始まり [思うこと]

 2006年のシーズン開始早々、当時押しも押されもせぬファイターズのチームリーダーだった新庄剛志選手は唐突に引退宣言をし、結果論ではあるが、一気にチームの求心力を高めて日本一へと導いた。優勝して監督より先に胴上げをされたことがその何よりの証である。

 2011年シーズン、優勝の可能性も色濃かった9月半ば、梨田昌孝監督は契約満了に伴い今季限りで対談することを表明した。その直後は連勝もしたが、その後泥沼の連敗に突入し、競り合っていたはずのホークスにマジックが点灯し、優勝もほぼ確定といえる状況になった。

 ファイターズが連敗した原因としては、序盤からずっと絶好調ホークスを追撃し続けてきた疲れが終盤に出てきた、他チームのファイターズ対策が功を奏してきた、なども考えられるが、そういうぎりぎりの状態で優勝争いにとどまっているときに、少しでも選手の士気を低下させるようなことは避けるべきはずなのに、監督の退団は球団サイドが漏らしたのか、梨田氏側か、どちらにしろ優勝を本気で目指している者のふるまいではない。

 札幌に移転した直後は、さほどファイターズを応援する気は持っていなかった。選手に対する思い入れから入る人間なので、それまでよく知らなかったチームを、北海道に本拠地を移したからといって急には応援する気になれなかったのだが、もともと華がないチームで、見て面白そうと思えなかったというのもある。だが、新庄選手がチームにやってきて、ヒルマン監督も積極的にファン重視の姿勢を打ち出した(ファンイベントでバク転をして見せた結果脚を故障した監督なんてそういない)結果、次第にファイターズに注目するようになった。そして、気がついたことがある。それは、ベンチの選手たちが常に笑顔であったことだ。

 チームが快調で、優勢に試合を進めているときはもちろん、劣勢においても、彼らは笑っていた。不真面目ではない、そういう局面も含めて、丸ごと野球を楽しもうという気持ちが、テレビ中継の画面からも伝わってきた。それは主に新庄選手が広めた姿勢だったろうが、たとえ負け試合でもお客さんを楽しませようという姿は、彼らをもっと見たいと思わせるのに十分だった。

 新庄が引退し、森本が移籍した今、その姿は稲葉の全力疾走ぐらいにしか残っていない気がする。もともと真面目そうな選手が多いチームなので、ほうっておくとそうなってしまうのかもしれないが、そういう余裕のなさが終盤の失速につながったような気がする。でも、それ以前に、本当にファンを大切にする気があるなら、この大切な時期に監督交代問題など表に出したりしないだろう。短期的には、優勝がほぼ絶望になっただけでなく、安泰と思われていた2位の座さえ危うくなったことが問題だが、実はそれは、チームが大きく低迷する予兆である気がしてならない。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ
前の10件 | -